約束の橋

約束の橋

過去は変えられない。
終わりが近づく速度はなお緩まない。

だからこそ、前向いてなきゃって思うわけ。

非モテの理由

赤ランプ

恋をするのは、人が言うほど当たり前じゃない。

大多数は、恋をしているはず、好きなはず、で一緒にいられる相手を恋人と認識する。
本質にさえ気がつかなければ、それは不幸ではなく幸福。
その幸福を守るため、本質から目を逸らす場合だって少ないわけじゃない。

そんなことを心理学者に熱く語られたのは、10代半ば。
受け売りで描かれた少女漫画を読んだのもその頃。

オレの根底にはずっとこれがあって、「はず」で恋ができません。

未だモテ期が来ない、モテない原因はここにある気がしてありません。
いや、こういう他人本位なとこが原因なのかもしれませんが。

けっ。

オッサン同窓会

オッサン同窓会

4年ぶりに再会してみて、その居心地の良さを再認識しました。
それぞれのキャラクターも変わらず、それぞれの立ち位置も変わらず、変わったところといえば在職者たちの牙が抜けたことと年を取った点、オレも含めた退職者がスーツを着なくなったことくらいでしょうか。
暴力的な会話を誰が嗜めるでもなく自然と笑い話に変わり、不味い酒も烏龍茶も乾杯の一声で最高のドリンクになり、一気に昔に戻ったような錯覚すらありました。

オッサンだけの同窓会、悪くありませんね。

夜の住人

夜の住人

「昼に出歩くこともあるんですね?」
久々の再会でそう言われるとは思いませんでした。
まぁ、基本的に太陽の光はおろか飲食店のライトも眩しくて堪らないんで、間違っちゃいないんですけども。

陽の光よりは月の灯りの下の方が魅力的なタイプです。

蒼い月に抱かれて

蒼い月に抱かれて

蒼い月に抱かれたい。
その手に宿る毒すら愛したい。

サマーヌード

サマーヌード

夏の日の午後。
青すぎる空と白すぎる雲。
不意に訪れた夕暮れ時にいつかの光景を思い出す。

あの夏の花火。
あの夏の海。
あの夏の感触。

水のある光景

水のある光景

目で見て、耳で聞いて、肌で感じて。
夏に求める涼を満たすのは、この噴き上げる水。
ささやかながら極上の贅沢がここに。

セブンアップ

セブンアップ

むわっとする夏の午後にはレモンを沈めて。
ガキの頃に飲んだのは三ツ矢サイダーよりもセブンアップ。
今にして思えば、当時からええかっこしいだったのかなとか。
やっぱり、甘すぎないのが好きみたいです。

国替え

国替え

「なぜある人種は夏場に国替えをするヤツが多いんだろうな」
その寂しそうな文面に返した言葉は
「祭りの音もない時期にするよりは、その方が彼ららしいからかな」

「らしさ」でその瞬間を選ぶ人が多いとは思えないが、残ったヤツらは悼むというよりは、「あの人らしい」とロクでもないエピソードで献杯できた方が、国を替えた側と残った側、お互いに楽しいような気がする。

少なくとも、オレはそう思う。

いや、そう思いたいだけなのかもしれない。
彼の人が桜の時期に旅に出たのは、花見酒を毎年酌み交わしたかったからだと。
彼の人が雪の舞う夜に消えたのは、肌を刺す寒さの中で交わしたハグを繰り返したかったからだと。

邂逅の葉

邂逅の葉

貴女のいないカウンターに腰掛けて、何時もと違う光景を眺めてみる。
ここでなら、貴女が何を見ていたのか何を考えていたのか、少しでも分かるんじゃないかと思いながら。

でも、本当はそんな出来もしないことはどうでもよくて…。
この光景を目に焼き付けたかっただけなのかもしれない。

あの日の邂逅を忘れないように。
あの日の意味を刻み付けるように。

ギネスは好きか?

ギネスは好きか?

まだ暑い夕暮れの乾杯には麦酒が似合います。
出来れば、泡の美味いエールで。

バーの灯火

バーの灯火

夕闇を照らす灯り。
気だるい温度と絡みつく空気。
乾杯の声に誰かのそれを重ねてみたりして。

宿木のない夜

宿木のない夜

10代の頃に背伸びをしてくぐったバーの扉、それと同じような遠さが地元バーには感じられた。
20代を過ごしたはずのカウンターはひどく据わりの悪い感じがして、斜め後ろのテーブル席から聞こえる20代前半と思しきグループの嬌声には嫌悪こそ覚えないが、同調できる気持ちはどこにもない。

傾けたグラスから舌に流れ落ちる液体に、少なからず美味しさを感じられたのが唯一の救いで、「ガキ相手の店」「高いチェーン居酒屋」と形容した人の言葉を反芻しながらも、それでも今夜の宿り木に選んだカウンターを意味のあるものにしてくれた。

普段なら酔いどころか眠気を催すくらいのグラスを重ねても、ふらりともしない意識が逆に疎ましかった。

嬌声の弾ける店内に自分がひどくそぐわない気分になって、一昔前の自分を彼らに重ねようとして重なるはずのないことに気づいた。
自分たちの感じていた「バー≒大人の店」というのは彼らの意識にはなく、まさに「高いチェーン居酒屋」というのが相応しい形容なのだろうと。

物悲しさを感じて支払いを済ませると、気さくなバーテンダーに手を振って店を出た。
ただ、早く眠ってしまいたいとそれだけを思って。

夏フェス

夏フェス

夕凪。
ギャル風味な浴衣娘。
威勢の良いテキ屋の掛け声。

彼のことを思い出しつつ、シャッターを。

信号機

信号機

見る方向によって色は様々。
事実と真実の違いってそんなものかも。