ガキ

ヒトは大人になる。
年齢を重ねるに従って、当人がいかに拒否しようとも世間は、行動や言動にオトナというものを要求するようになる。
オレは傘を差すのがキライだ。
幼い頃は意味もなく雨に濡れて走り回り、雨粒を避けられるか?なんてことを本気でやってみたり、バシャンという音と飛び散る水飛沫を楽しみに水溜りへジャンプしてみたり、後先のコトを何も考えずにただ楽しいというだけでやっていた気がする。
今でもたまにやることはあるけど、以前はその前には必ず違和感というか背徳感というか、そういう澱があった。
体が濡れて風邪をひきやしないかだとか、泥が跳ねて服が汚れてしまわないかだとか、何より周囲に変な目で見られやしないかだとか、そんなつまらない感覚。
それを持っているのが嫌だなと思ったときから、オレは赤ん坊や犬猫と同じ視点でモノを見るように心がけるようにしている。
アイツらならどう見て、どう考えて、どう感じるだろうって。
オレを見て、今を楽しんでいますよね?なんて言うヤツは、視線を少し下げてみたらいい。
ハラハラドキドキするようなコトはどこにだって転がってる。
幼い日に感じたあのドキドキは、どこにも消えちゃいない。
自分たち自身が見ないふりを決め込んでしまっているだけなんだから。
今をイチバン楽しむ方法を知っているのは「ガキ」だけど、「オトナ」は「ガキ」が大きくなっただけだとオレは信じている。
信じている。

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sakura

桜

春の色。
参道に咲く華。
雨が上がれば季節が移る。

up

瓶の群れ

旧いアメリカンロック。
深い琥珀色をした苦い炭酸水。
自分を取り戻すために必要な時間。

JPN cat day

麦酒

乾杯
嬌声
猫の日の為に

gradation

掛かる月

また明日。
夕飯の香り。
落下する夜。

overpass

歩道橋

深夜零時の散歩道
風は藍色
夜の音は白

carved seal

灯り

刻みたい。
記憶に、気持ちに、感情に。
少しでも、自分の痕を。

蒼月

月を探すのが好き
青空に架かる昼の白い月も
凍てついた夜空に蒼く灯る月も

新年イヴ

カフェカウンター

乾杯。
去年と今年と来年の間に。
シンプルに、気まぐれに、ええかっこしいで。

硝子色の朝

カラフェの日本酒

いただきます。
ごちそうさま。
食卓の温度。

rain,night,tomorrow

雨の路面

雨音。
夜の声。
明日、晴れるかなぁ。

candles

箱の中の蝋燭


「自分らしく、したいことをすればいい」
それは実に無責任なアドバイスで、 Details »

stand

川

好みの立ち位置というのが誰しもあると思うのです。
2番手でいるのが良かったり、真ん中が心地よかったり、浮いてるか沈んでるかが良かったり、 Details »

yellow magic

キイロ

Eagle,Shark,Panther.
カレーが好き。
ヒーローの色はキイロ。

maybe rain

信号機

本を開く。
言葉を紡ぐ。
雨の日の為に。

cherry

櫻色

感謝と哀悼と。
生と死の交錯する日。
列に並ぶのはもう少し先。