「偉そうなこと言ってるのは、あなたがどん底を知らないからだ」
そんなメールをもらったことがあります。
それに対して返信したんですが、彼の人のフリーメアドに届いたかどうかは分かりません。
相談メールに乗ってメールを返すってのは、リアルでバーで隣りあったヤツの愚痴を聞くのに比べりゃ少ないものですけど、皆無って訳じゃありません。
そして、よほどのことがない限り、最初のメールにオレが返信した時点でメールのやり取りなんて終わってしまうものです。
中にはこんな風に鼻白むようなことにもなってしまいますけど、回答に対してメールが来ただけでもオレのメールを読んでくれたんだろうなってことで、オレの気持ちはゼロじゃありません。
ただ、1つだけ彼の人に伝えておきたかったのは、「あなたのどん底をオレは知らないけど、オレは他のどん底を見てきたし、それは周りの誰だって同じだよ」ってこと。
よほど特異な人間でない限り、誰だって1度や2度は、落ち続けていったことがあるっていうのを認識すべきだと思うんですよね。
自分の体験を語る人間は決して偉そうなことは言っていないし、それは等身大のその人自身の言葉だと、聞き手がきちんと認識しない限りは、言葉の真意なんて伝わってこないものなんだと思うんですよ。
まぁ、言葉の裏を読めるほどの大人じゃない相手に、回りくどい言い方をしてしまったかなと今はただ反省しています。
***
石野卓球の「IN THE BOX」をちらっと聴きました。
なんていうのか、初めて「Zin-Say」に出会ったときに感じたのとは当然違うんですけど、突き抜けた感覚を味わえました。
オールドスクールテクノに頑ななまでに真剣なDJの姿が見えました。
締めにデトロイトテクノを持ってくる、YMO世代のテクノキッズとしては頬が緩む選曲でした。
フロアでは違和感を覚えることもある卓球特有のブレイクとフェイクの多さも、家聴きには適度なアクセントになるように思えます。
好みに合う合わないは別として、クラブキッズ、テクノキッズ、ともに聴いておいて損はなし。
やっぱり天才。
RSS feed for comments on this post. / TrackBack URI