見えるもの

いつからか見えるようになってた。
クスリあるいはシンナーをやっているヤツ、やめようと努力しているヤツ、やめてしばらく経ったヤツ。
世間的にはすべて同じに映るのは知っている。
オレも見えるようになるまでは、すべて同じように見えていたから。
肌で感じられるようになったのは、自ら進んでその輪に入ろうと試みたから。
排他することで自分たちも拒絶されていることに気づけないヤツには、その世界は見えてこない。
異国人の顔が同じに見えるというやつと同じ。
オレは偏見を捨てろとは言わない、オレにも捨てられない偏見はあるから。
ただ、偏見を捨てないことで、見えなくなってしまうものがあるってことを忘れないでいて欲しい。
コンビニでバイトする女の子の舌っ足らずのしゃべり方を、昔の友人のそれに重ねてふと懐かしいような寂しいような感覚がした。
彼女を雇っている店長の器と優しく見守ってる先輩バイトの目に涙が出そうになった。
「ありがと」
つり銭を渡された時にオレが発したその言葉に、にこりと笑った彼女の唇を素直に可愛いと思った。

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sakura

桜

春の色。
参道に咲く華。
雨が上がれば季節が移る。

up

瓶の群れ

旧いアメリカンロック。
深い琥珀色をした苦い炭酸水。
自分を取り戻すために必要な時間。

JPN cat day

麦酒

乾杯
嬌声
猫の日の為に

gradation

掛かる月

また明日。
夕飯の香り。
落下する夜。

overpass

歩道橋

深夜零時の散歩道
風は藍色
夜の音は白

carved seal

灯り

刻みたい。
記憶に、気持ちに、感情に。
少しでも、自分の痕を。

蒼月

月を探すのが好き
青空に架かる昼の白い月も
凍てついた夜空に蒼く灯る月も

新年イヴ

カフェカウンター

乾杯。
去年と今年と来年の間に。
シンプルに、気まぐれに、ええかっこしいで。

硝子色の朝

カラフェの日本酒

いただきます。
ごちそうさま。
食卓の温度。

rain,night,tomorrow

雨の路面

雨音。
夜の声。
明日、晴れるかなぁ。

candles

箱の中の蝋燭


「自分らしく、したいことをすればいい」
それは実に無責任なアドバイスで、 Details »

stand

川

好みの立ち位置というのが誰しもあると思うのです。
2番手でいるのが良かったり、真ん中が心地よかったり、浮いてるか沈んでるかが良かったり、 Details »

yellow magic

キイロ

Eagle,Shark,Panther.
カレーが好き。
ヒーローの色はキイロ。

maybe rain

信号機

本を開く。
言葉を紡ぐ。
雨の日の為に。

cherry

櫻色

感謝と哀悼と。
生と死の交錯する日。
列に並ぶのはもう少し先。