傷口

過去を吐露するには傷口を開く痛みを伴う。
それに対して学習がないだのいい経験だのと軽い感想を持つのは、痛みを知らない側の人間。
知らないことを幸福に思いながら、口をつぐめとオレは言いたい。
痛みを知らない者の何の気なしの言葉が、痛みを持つ者の心を深く穿つことは少なくない。
失ってからでは遅すぎる。
失った存在の大きさを実感してからでは何もかもが遅すぎる。
自らが矮小であることを実感するのは、自身の体に傷を刻み込んでからであると、再び思い知らされた。
若さは罪ではないが、己の幼さを知らずに大人ぶるのは愚かさを通り越して罪であると思う。
ほとんどの学生は20歳を越えようとも、所詮は未だ机上でしか物を学んでいない世代だと、いつか自分が笑われていたように彼らを見てしまう。
自分が見ていない世界を見てきた相手は、たとえ見てきた世界がどんなものであろうと、認めるべきだとオレは思う。
それができないのは、オレたちのようなクズですらない。

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sakura

桜

春の色。
参道に咲く華。
雨が上がれば季節が移る。

up

瓶の群れ

旧いアメリカンロック。
深い琥珀色をした苦い炭酸水。
自分を取り戻すために必要な時間。

JPN cat day

麦酒

乾杯
嬌声
猫の日の為に

gradation

掛かる月

また明日。
夕飯の香り。
落下する夜。

overpass

歩道橋

深夜零時の散歩道
風は藍色
夜の音は白

carved seal

灯り

刻みたい。
記憶に、気持ちに、感情に。
少しでも、自分の痕を。

蒼月

月を探すのが好き
青空に架かる昼の白い月も
凍てついた夜空に蒼く灯る月も

新年イヴ

カフェカウンター

乾杯。
去年と今年と来年の間に。
シンプルに、気まぐれに、ええかっこしいで。

硝子色の朝

カラフェの日本酒

いただきます。
ごちそうさま。
食卓の温度。

rain,night,tomorrow

雨の路面

雨音。
夜の声。
明日、晴れるかなぁ。

candles

箱の中の蝋燭


「自分らしく、したいことをすればいい」
それは実に無責任なアドバイスで、 Details »

stand

川

好みの立ち位置というのが誰しもあると思うのです。
2番手でいるのが良かったり、真ん中が心地よかったり、浮いてるか沈んでるかが良かったり、 Details »

yellow magic

キイロ

Eagle,Shark,Panther.
カレーが好き。
ヒーローの色はキイロ。

maybe rain

信号機

本を開く。
言葉を紡ぐ。
雨の日の為に。

cherry

櫻色

感謝と哀悼と。
生と死の交錯する日。
列に並ぶのはもう少し先。