出会いと別れと、生と死と。
オレにとってこれだけ馴染みの深い街はありません。
生まれ育った茅ヶ崎よりも、ほとんど根を下ろしたことのないあの街の方が様々なコトを思い出させるのです。
決して垢抜けることのない街だというのが、横浜を語るときの本音です。
いかに高層マンションが建ち並ぼうとも、いかに近代的なスポットが広がろうとも、下町の匂い漂う野毛や胡散臭い香り満載の黄金町や曙町、そういった街並みを忘れることは決してできないのです。
口の悪い店主が店を構える居酒屋、人懐っこく寄って来る野良猫たち、独特の雰囲気を醸す大道芸人、昔ながらのポン引きの背中、キャラの濃い常連の集まる雑多で小汚いバー。
オレにとってはすべてが大切で、すべてが懐かしいものです。
あの街と深く関わってから10年以上を数えますけど、まだまだ遊び足らないし、まだまだ上辺だけでも知ることができていないように思います。
これから先もあの街を愛しているでしょうし、他の街にここまでの情熱を注ぐことはできないと思ってもいます。
なんていうのか、自分の足で歩いて、自分の目で見てというのがないとダメなんですよね。
それでいてコジャレが欲しいと思うと、オレにとっては日本では横浜という街をおいて他には考えつかないのです。
都会人にはなれないなって、ふと感じてみたりします。
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「濱マイク」の写真集を入手しました。
黒田光一さんの写真に無条件に酔えます。
お勧めです。
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