場所に合わせた服装ってのは確実にあります。
カッチリした格好が苦手なオレですら、そういったものを身につけなければ近づいてはいけない場所や行事ってのがあるのは理解しています。
明らかに敷居の高い寿司屋のカウンターに誘われ隣りの酒飲みとお茶を片手に語らっていると、洒落た格好の初老の団体や中年夫婦と思しき方々が品のある格好でカウンターや座敷に腰掛けるのが見えました。
こういった店に誘われることを想定して、オレもさすがにスーツではないですが、ドレスシャツにジャケットを羽織ってパンツもジーンズではありません。
ぱっと見渡しても他には仕事帰りと思しきスーツ姿の集団がいるくらいで、ちょっと高尚な場の雰囲気を壊す格好の人はいません。
少しばかり馬鹿な話に華を咲かせながら隣りのグラスの酒が気持ちよく空くのを眺めていると、予約なしの飛込みだというトラックジャケットにスラックスというちょっと不思議な格好の中年男性が暖簾をくぐってきました。
予約で埋まったカウンター横を座敷に案内される際に同伴者の姿が見えましたが、若干年齢層が高めながらスカルの入ったロングTシャツにホットパンツといった風体で、男女共に場の雰囲気にそぐわないというのが率直な感想でした。
普段はどこでもジーンズで行きたがりなオレもドレスコードに拘りはありません。
それでもやはり、最低限周囲に不快感を与えない程度には着飾るべきなんだろうなと思いつつ、オレは濃いお茶をすすりました。
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