店を失うということ

「馴染みのお店がなくなると寂しいでしょう」
この一文にふとした違和感を覚えました。
主旨としては通い慣れたカフェやバーが閉店してしまったことを寂しいと思うということなのですが、オレ自身にとってホントに寂しい店のなくし方は別にあるなと思ったのです。

実際、愛して止まないカフェやバーの閉店には幾度も会いましたし、それがオーナーやスタッフの望んだ結果であれ望まなかった結果であれ、愛したままに別れを迎えたのはむしろ幸せだったと思うのです。
その瞬間を切り抜いた写真たちは、オレとその店の関係を雄弁に語りますし、その1枚1枚のシチュエーションをオレも好々爺さながらの優しい眼差しで話すことが出来ます。

しかしながら、かつて愛した店なりスタッフなりが変貌し、オレの意思によって足が遠退いた店に感じる寂しさと言うか切なさは全く異質のもののように思うのです。
それこそ、虚無感しか残らないとでも言うのでしょうか。
愛が深ければ深いほどに、虚脱よりもよほど酷い、ただただ真っ白な気持ちにさせられるのです。

オレがかつて愛した店に、今も常連客として通う友人もいます。
ただ、その友人たちとの関係があったとしても、その店たちのドアをくぐることはおそらくありません。
宿り木にはまっすぐ素直でありたいと望むのが信条ですから、1度離れた以上はきっとまっすぐに離れていくのだろうと思うのです。
これからもずっと。

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sakura

桜

春の色。
参道に咲く華。
雨が上がれば季節が移る。

up

瓶の群れ

旧いアメリカンロック。
深い琥珀色をした苦い炭酸水。
自分を取り戻すために必要な時間。

JPN cat day

麦酒

乾杯
嬌声
猫の日の為に

gradation

掛かる月

また明日。
夕飯の香り。
落下する夜。

overpass

歩道橋

深夜零時の散歩道
風は藍色
夜の音は白

carved seal

灯り

刻みたい。
記憶に、気持ちに、感情に。
少しでも、自分の痕を。

蒼月

月を探すのが好き
青空に架かる昼の白い月も
凍てついた夜空に蒼く灯る月も

新年イヴ

カフェカウンター

乾杯。
去年と今年と来年の間に。
シンプルに、気まぐれに、ええかっこしいで。

硝子色の朝

カラフェの日本酒

いただきます。
ごちそうさま。
食卓の温度。

rain,night,tomorrow

雨の路面

雨音。
夜の声。
明日、晴れるかなぁ。

candles

箱の中の蝋燭


「自分らしく、したいことをすればいい」
それは実に無責任なアドバイスで、 Details »

stand

川

好みの立ち位置というのが誰しもあると思うのです。
2番手でいるのが良かったり、真ん中が心地よかったり、浮いてるか沈んでるかが良かったり、 Details »

yellow magic

キイロ

Eagle,Shark,Panther.
カレーが好き。
ヒーローの色はキイロ。

maybe rain

信号機

本を開く。
言葉を紡ぐ。
雨の日の為に。

cherry

櫻色

感謝と哀悼と。
生と死の交錯する日。
列に並ぶのはもう少し先。