見た目からすると意外かもしれませんが、料理がわりと得意だというのは幾度も言っています。
そして、当然のことながら、料理っていうのは調理器具の手入れに始まり、後片付けまでを含むと考えています。
要は包丁研ぎから洗物までということです。
腕の良い料理人っていうのは質の高い調理器具を使っていますけど、アレは不特定多数の人間に料理を出すから必要なのであって、家庭でまで必ずしも高価な包丁や鍋を使っているとは限りません。
なぜなら包丁の切れ味というのは、同じ用途で作成されたものであれば大差がないからです。
同じ万能包丁に分類されるものなら、刀匠が年に1本打つか打たないかというようなものであれ、100円ショップで吊るされているものであれ、切れ味に大差はないのです。
何が違うかと言えば切れ味の持続性という点だけです。
つまり料理人は多数のお客を満足させるために、それなりの調理時間と作業量をこなさなくてはなりませんから、質の高い調理器具が必要になると言うわけです。
逆に言えば手入れの行き届かない調理器具であれば、それがどれほど質の高いものであっても本来の性能は発揮されないということになるのではないでしょうか。
ふと、こういうのって人材育成とかにも置き換えられると思いました。
考えてみれば、料理に限らず腕の立つ人というのは若手の育成にも長けていますよね。
包丁を研ぐように、鍋を磨くように、人材の特性をつかみその長所を上手く利用して育て上げるとでも言うんでしょうか。
とりあえず、片面にしか刃のついてない包丁の反対側を研ぐような真似をする人、あるいは包丁のおかげで美味い料理ができましたという謙遜のない人は、調理器具には愛されないんだろうなと。
ちなみに靴の手入れも大好きだったりします。
どうしても靴を磨いて直して履き続けてしまうんですよね。
大事に大事に。
似合いませんかね、やっぱり。
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エスカレータ。
どこかで見たなと思えば、あの日の妻夫木。
意外と記憶に残っているもんですね。
昔とのギャップに驚いた、あの日の品川。
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