橙色の雪

6年前の冬、彼の地で見た雪。
ACOの揺れる体温を聴きながら空港に駆け込み、長いフライトをウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズを観ながらまったりと楽しんだ。
雪で到着の遅れた空港で早口のフランス語に捲くし立てられながらした乗り継ぎ。
日本とは比べものにならない背筋も凍るような冷たい空気の中、国籍や年齢性別など関係なく一様に疲れた顔の旅行客たち。
降り続く細雪を顔に受けて、ふと空を見上げると空港特有のあの照明に照らされた雪が橙色に輝いて、あたかも宝石を打ち砕いたかのようだった。
寒さで肋骨に疼痛が顔を出す頃、オレは決まってその光景を思い出す。
いつか戻ると誓った土地を思い出す。
あの雪を忘れない。

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sakura

桜

春の色。
参道に咲く華。
雨が上がれば季節が移る。

up

瓶の群れ

旧いアメリカンロック。
深い琥珀色をした苦い炭酸水。
自分を取り戻すために必要な時間。

JPN cat day

麦酒

乾杯
嬌声
猫の日の為に

gradation

掛かる月

また明日。
夕飯の香り。
落下する夜。

overpass

歩道橋

深夜零時の散歩道
風は藍色
夜の音は白

carved seal

灯り

刻みたい。
記憶に、気持ちに、感情に。
少しでも、自分の痕を。

蒼月

月を探すのが好き
青空に架かる昼の白い月も
凍てついた夜空に蒼く灯る月も

新年イヴ

カフェカウンター

乾杯。
去年と今年と来年の間に。
シンプルに、気まぐれに、ええかっこしいで。

硝子色の朝

カラフェの日本酒

いただきます。
ごちそうさま。
食卓の温度。

rain,night,tomorrow

雨の路面

雨音。
夜の声。
明日、晴れるかなぁ。

candles

箱の中の蝋燭


「自分らしく、したいことをすればいい」
それは実に無責任なアドバイスで、 Details »

stand

川

好みの立ち位置というのが誰しもあると思うのです。
2番手でいるのが良かったり、真ん中が心地よかったり、浮いてるか沈んでるかが良かったり、 Details »

yellow magic

キイロ

Eagle,Shark,Panther.
カレーが好き。
ヒーローの色はキイロ。

maybe rain

信号機

本を開く。
言葉を紡ぐ。
雨の日の為に。

cherry

櫻色

感謝と哀悼と。
生と死の交錯する日。
列に並ぶのはもう少し先。