再会

あの街でやり残したこと。
必ず会おうと契った指輪は大切にしまってある。
降り立った夜の舞い散る雪も、最後に交わした葡萄酒の香りも、記憶の深いところでゆっくりと揺れ動いている。
ふと写真を撮りたくなることがある。
生きている、色々な表情で魅了するあの街の風景を。
いかにも悪そうなガキどもが、顔を崩して笑顔をつくるあの瞬間を。
のんびりと異国の空気に浸かりたい。
美味いメシを口いっぱいに頬張り、名も知らぬ友たちと酒を酌み交わす、そんな光景が近頃遠ざかっていたのを思い出した。
アイツらの心に、オレはまだ生きているかなぁ?

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夜櫻

夜桜

春色の空。
彼の人の居ない其処。
いつしか一回り。

サクラアメ

ヤマザクラ

花散らしの降る前に。
白い色と葉の緑。
「また春が来たよ」

春の音

サクラ

口に出して納得したこと。
「オレからイチバン遠い季節」
腑に落ちた。

black out

パン屋の窓

暗転の恐怖。
あの夏の記憶。
静かな雨は福音。

7年分の遠回り

ボトルの壁

長く曲がりくねった道。
グラスに火酒と琴酒を同量入れて。
もう少しだけ遠回り。

記憶

RED

一回り。
辿る起源。
記憶にはない場所。

Ace

backbar

ジャズスタンダード。
スタンダードカクテル。
永く愛されるには理由がある。

帳の降りた頃

宝石箱

I will meet you in some place,
where the light lends itself to soft repose.
I will let you undress me.

itsuki

樹

いつかの乾杯。
暑い日のそれと。
寒い日のそれと。

rosso

almagro

red, red wine.
stay close to me.
don’t let me be alone.

桃色雲

桃色雲

leave me alone it’s nothing serious.
I’ll do it myself.
it’s got nothing to do with you…

オレンジ

寒空と夜の匂い。
いつもより沢山彼らと話をする。
きょうは猫の日。

看板

場末感

吹き抜ける風。
安酒の温度。
嬌声は遠く。

line

line

1本なら減算。
2本なら加算。
斜めにすれば乗算。

鉄の扉

倉庫

忘れたつもり。
閉じ込めたつもり。
でも、最初からそこには何もない。