野良猫

地中海に浮かぶ島で野良猫たちと語り合う。
彼らの多くは冬を越すことなく死んでいく。
観光客たちは無責任に、地元民や政府が越冬の支援をすべきだと言う。
オレはそんなことしなくてもいいと思う。
自然の摂理として長い間行われてきたことに、ぽっと出の人間が口をはさむ必要などどこにもない。
1年足らずの限られた時間の中で彼らは生き、運と力のあるものだけが翌年の春に新たな生を残す。
それが当然の光景なのだから、安っぽい言葉や行動でそれを捻じ曲げることが正しいとは思えない。
オレは日々彼らに遊んでもらい、彼らに色々な話をする。
聞いてくれているかどうかは分からないけど、そうすることでオレは優しい気持ちになれる気がする。
別れの日、また会おうと別れる。
お互いに運が良ければ再会できると信じてるから、サヨナラとは言わない。
きっとあの島では、あの日の猫たちがまだオレを待っていると信じている。

***

平山あや。
なんか最近このコが好きです。
天然ちっくな動きや発言もツボだったりします。
そこ、天然好きとか言うな。
自分でもよく分かってるよ。
しっかりしてるけど天然なコが好きなのは、と開き直ってみたりして。

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夜櫻

夜桜

春色の空。
彼の人の居ない其処。
いつしか一回り。

サクラアメ

ヤマザクラ

花散らしの降る前に。
白い色と葉の緑。
「また春が来たよ」

春の音

サクラ

口に出して納得したこと。
「オレからイチバン遠い季節」
腑に落ちた。

black out

パン屋の窓

暗転の恐怖。
あの夏の記憶。
静かな雨は福音。

7年分の遠回り

ボトルの壁

長く曲がりくねった道。
グラスに火酒と琴酒を同量入れて。
もう少しだけ遠回り。

記憶

RED

一回り。
辿る起源。
記憶にはない場所。

Ace

backbar

ジャズスタンダード。
スタンダードカクテル。
永く愛されるには理由がある。

帳の降りた頃

宝石箱

I will meet you in some place,
where the light lends itself to soft repose.
I will let you undress me.

itsuki

樹

いつかの乾杯。
暑い日のそれと。
寒い日のそれと。

rosso

almagro

red, red wine.
stay close to me.
don’t let me be alone.

桃色雲

桃色雲

leave me alone it’s nothing serious.
I’ll do it myself.
it’s got nothing to do with you…

オレンジ

寒空と夜の匂い。
いつもより沢山彼らと話をする。
きょうは猫の日。

看板

場末感

吹き抜ける風。
安酒の温度。
嬌声は遠く。

line

line

1本なら減算。
2本なら加算。
斜めにすれば乗算。

鉄の扉

倉庫

忘れたつもり。
閉じ込めたつもり。
でも、最初からそこには何もない。