悪寒が走るというのとは違うし、覚醒していくというのも違う。
頭が冴えるに近いものではあるけど、そこまでシャープな感覚ではなくて、ホントに脳みそが冷えている感じ。
アイツはキレるけど怖いとか、そう言われてきた10代の頃にはよく感じた感覚。
ココには居場所がないなという漠然とした違和感と、自ら居場所を放棄しようと決意させるだけの不安。
その双方が相まって、妙に冷静に心を落ち着かせてくれる。
足場を瓦解させるような感覚のはずなのに、不思議と心を鎮めることができる。
周囲の喧騒を耳にとめることもなくただのんびりとバーでグラスを傾けるとき、自分が現状から抜け出そうとしていることを実感する。
脳は冷えているけど、まだ体は冷えきっちゃいない。
動き出すのは今だ、と心の中で誰かが告げている。
RSS feed for comments on this post. / TrackBack URI