暴力的で救われない世界。
そこには超人的なヒーローもいないし、心の清い傍観者も存在しない。
救いようのない空気に読み手は入り込むことを拒むかもしれないけど、オレにとってはこちらの小説群の方が感情移入しやすい。
より現実社会に近いから。
圧倒的な暴力描写と決してハッピーエンドではあり得ない内容が、なぜだかよりオレを惹きつける。
現実はより残酷で、夢物語ほど幸せな結末は訪れない。
書き手は読み手より、より深くその事実を知っている。
破滅の美学なんてものは存在しない、滅びていくものは常に醜く救われないってことを。
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