見栄

安いものをいかにカッコ良く見せるかというところに、コジャレ系の醍醐味があるのではないでしょうか。
似合いもしない高級ブランドを身につけたところで、それは安っちくカッコ悪く見えてしまうものです。
そしてそういったものをついついチョイスしてしまうのは、自分に自信がないヤツなのだと思っています。
自分の弱さや醜さとといったものを高価な装飾品で補おうとするのは、傍から見ていればとても痛々しいものです。
それをカッコイイと勘違いしてしまっているようでは、痛々しさを通り越して見ているだけでもかわいそうになってしまいます。
一流ブランドとされるブランドのスーツよりも、オーダースーツのが自分にジャストフィットして着ていて気持ちが良いものです。
ホテルのコースディナーよりも美味しい料理を出す、街場の小汚いフレンチレストランだってたくさんあります。
無理をしなくても自分をより高みに見せる方法や、楽しむ方法はいくらでもあるんですわ。
なんていうのか自分の出来る範囲から始めようよって感じです。
そういう等身大の自分を尺度にして何かをするってのが自信になると分かっていれば、無理に背伸びをしようとは思わないはずなんですよね。

***

Y9。
ようやく時代がオレに追いついてきた。
1万円スーツコーナーにて、とうとうオレの着られるサイズを発見。
これならジャケットはしっくりと着られる。
あ、でもパンツはゲタ履かせてシングル折り返しがいっぱいいっぱいになりそうなのは、サックリ見なかったことにしてください。
そして、他のサイズが10着以上ずつあるのに、そこは4着しかなかったのも忘れてください。
かなり安っちい生地だというのは否めないけど、夏物のスーツなんてそれくらいがちょうどいいような気がするのです。

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新年イヴ

置き時計

カラダの不調はそのままに。
瞬間最大風速は今まで以上に。
シンプルに、気まぐれに、ええかっこしいで。

3rd table

灯り

日本色の冬。
団子とお茶。
硝子に映る灯り。

ハレとケ

紅白トナ合戦

紅と白。
日常と非日常の境。
ケの日の乾杯にはせめて葡萄酒を。

short sleeper

水面

長く眠らないのは
そのまま起きないのが怖いから
まだ仄暗い場所に沈みたくないから

光ノ珠

光ノ珠

肌を刺す風。
耳につく雑踏。
ノエルの匂い。

gate

門

影絵の中。
9つ目の扉。
目に映るのはごく一部。

碧色の贈り物

碧色の贈り物

午前零時。
目を閉じて耳を澄ます。
待っているのはファザークリスマスの足音。

夜を彩る光

彩光

肌を刺す風。
異国で見たのと似た灯り。
かつての悪童たちに乾杯を。

燭台

燭台

遠くで聴こえる讃美歌。
紡いだのは彼の人の記憶。
いつの日にかまた乾杯を。

紅色果実

紅色果実

窓の外。
冬の色。
耳に残るあの頃の歌。

蒼灯

蒼炎

いつかのノエル。
蒼い灯を見たのは異国の街。
きっと彼らはまだあの丘の上。

初冬の宴

南瓜のチーズケーキ

温かいミルクティー。
傍らにはチーズケーキ。
流れているのは古いジャズ。

オレンジ

ノエルの玩具たち

ショウウインドウの子供たち。
気かつけばキャロル。
ファザークリスマスの気配。

堕ちてくる空

媽祖廟

オリエンタル旅館。
ガラムの香り。
いつかの冬の音。

Count

ハワイのパン屋さん

自分の手足で足掻く。
生かされるのではなく生きる。
死を感じれば、命を削る意味を知る。