傷口

過去を吐露するには傷口を開く痛みを伴う。
それに対して学習がないだのいい経験だのと軽い感想を持つのは、痛みを知らない側の人間。
知らないことを幸福に思いながら、口をつぐめとオレは言いたい。
痛みを知らない者の何の気なしの言葉が、痛みを持つ者の心を深く穿つことは少なくない。
失ってからでは遅すぎる。
失った存在の大きさを実感してからでは何もかもが遅すぎる。
自らが矮小であることを実感するのは、自身の体に傷を刻み込んでからであると、再び思い知らされた。
若さは罪ではないが、己の幼さを知らずに大人ぶるのは愚かさを通り越して罪であると思う。
ほとんどの学生は20歳を越えようとも、所詮は未だ机上でしか物を学んでいない世代だと、いつか自分が笑われていたように彼らを見てしまう。
自分が見ていない世界を見てきた相手は、たとえ見てきた世界がどんなものであろうと、認めるべきだとオレは思う。
それができないのは、オレたちのようなクズですらない。

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orange

from dusk till dawn

櫻の咲く頃。
橙色の空。
家路へとついた幼い日。

perch

麦酒

a beer of justice
a beer of love
a beer of peace

ガツンとゴハン

朝ご飯

美味しいものを知ること。
美味しいものを得ようとすること。
それが万事に通じるっていう経験則。

橙の時間

夕凪

波音。
流れ行くもの。
時の過ぎゆくままに。

stand by me

南瓜

乾杯と嬌声と。
不死鳥の消えた夜。
想いを馳せるのは冬の始まり。

greenday

ミドリ

ヒカリ。
ムオン。
明け方までもう少し。

R134

R134

其処に在る道。
海と陸とを隔てる線。
夜はまだ明けない。

blue x dog

ラベル

傾けるグラス。
いつものカウンター。
自分を取り戻すための時間。

moon child

月ひとつ、星ひとつ

夜の音。
風は凪。
月ひとつ、星ひとつ。

まだ平和な場所だ

いつもの席

いつもの席。
いつもの料理。
いつもの空気。

ナツゾラ

ナツゾラ

風鈴。
蝉時雨。
夏の終わり。

scrap and build

再開発

夏の日。
虫の音。
海鳴りの夜。

paradox

paradox

紡ぐ記憶。
つながる温度。
生み出される背理。

蒼犬の日

蒼犬のいる壁

香り高く。
荘厳な蒼犬の為に。
大切な乾杯を。

電球

電球

足下よりもちょっと遠く。
ほんの少し背伸びをした先。
ステキなものの在処。