花束

久しぶりに花を手にした。
決して大きなものではないけど、新しい旅立ちを彩るのには身軽な方が相応しい。
なぜだか彼には黄色をベースにした花束を贈りたくなった。
花言葉でも知っていれば気の利いた花のチョイスも出来るんだろうけど、そんな洒落たものは知らないので、彼から受ける明るいイメージだけで黄色い花束を選んでいた。
選んだというよりは、気づけば手にしていたと表現する方が近かったかもしれない。
花束を携えてバーへ向かう道すがら、カラオケ帰りと思しき女の子たちとすれ違う。
最近じゃ花束を抱えるオトコは珍しいのか、突き刺さるような視線を感じる。
「カッコつけすぎって感じがするけど、なんかいいよね、花束って」
耳に飛び込んできた言葉が妙に心地良かった。
冷たい風を背中に受け、バーに向かう足を少し速めた。

コメントはまだありません »

コメントを残す

orange

from dusk till dawn

櫻の咲く頃。
橙色の空。
家路へとついた幼い日。

perch

麦酒

a beer of justice
a beer of love
a beer of peace

ガツンとゴハン

朝ご飯

美味しいものを知ること。
美味しいものを得ようとすること。
それが万事に通じるっていう経験則。

橙の時間

夕凪

波音。
流れ行くもの。
時の過ぎゆくままに。

stand by me

南瓜

乾杯と嬌声と。
不死鳥の消えた夜。
想いを馳せるのは冬の始まり。

greenday

ミドリ

ヒカリ。
ムオン。
明け方までもう少し。

R134

R134

其処に在る道。
海と陸とを隔てる線。
夜はまだ明けない。

blue x dog

ラベル

傾けるグラス。
いつものカウンター。
自分を取り戻すための時間。

moon child

月ひとつ、星ひとつ

夜の音。
風は凪。
月ひとつ、星ひとつ。

まだ平和な場所だ

いつもの席

いつもの席。
いつもの料理。
いつもの空気。

ナツゾラ

ナツゾラ

風鈴。
蝉時雨。
夏の終わり。

scrap and build

再開発

夏の日。
虫の音。
海鳴りの夜。

paradox

paradox

紡ぐ記憶。
つながる温度。
生み出される背理。

蒼犬の日

蒼犬のいる壁

香り高く。
荘厳な蒼犬の為に。
大切な乾杯を。

電球

電球

足下よりもちょっと遠く。
ほんの少し背伸びをした先。
ステキなものの在処。