睡眠

ここんとこ、1時間スパンくらいの細切れで目が覚めます。
漠然と夢の内容は覚えてますが、どんな夢だったか思い出そうとするとなぜだか上手く思い出せません。
まあ、肋骨をはじめとする古傷は痛むし、異様な量の寝汗もかいてますからロクな夢を見ちゃいないんでしょうけどね。
なんていうのか、自分の子供さ加減とか無力感という辛酸を舐め続けさせられるような嫌な夢だってのはよく覚えてるんですけどね…。
眠ると逆に疲れるので今日は3時過ぎには起きてしまってます。
深夜に1人で起きているとロクなことも考えませんね。
起きてても疲れちゃいそうですわ。
冷静に客観視して、静かに荒れてます。

***

知り合いの身内が癌だそうだ。
まったく生きるってのは簡単じゃない。
死んだ人間だの殺された人間だのは今まで腐るほど見てきたけど、肉親の死を身近に感じた人間のあの表情だけは慣れることはない。
やはり死んだ人間を見るのとは違って、オレにも恐怖が伝わってくるから。
死んだ人間は血と肉の塊、そんなものに恐怖は覚えない。
生きている人間の方がよっぽど怖い。
なぜ相談相手にオレを選んだのかは分からないけど、オレに話すことで少しでも驚きとか恐れといったものを和らげることになるなら、いくらでも話を聞こうと思う。
陳腐な慰めの台詞さえ思いつきはしないけど、話を受け入れることだけはオレにもできるから。

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One-Two-Five

ハングオン

熱くなってるときほど頭はよく回る。
でも、カラダが回らなくなる前に少しだけクールダウン。

欠陥品を組み込んでいるオレの心得。

寒い日の泡モノ

豆乳ラテ

根っからのブラック党でもたまにはラテを。
心地の良い泡の質感。

柔らかい気持ちになれる、そんな瞬間。

宝石色の油

宝石色の油

メインディッシュを待ちながら。
バゲットに香りを添えて。

嬌声を横目に葡萄酒との語らい。

冬のテラス

冬のテラス

寒空の下で。
傍らにシェリー。

ビニールの向こうは雪の気配。

四角と三角

四角と三角

深夜弐時の建築現場。
おばけはにょろにょろ飛んでった。

空中庭園

空中電話

聴こえてくる、ストリートライヴの歌声。
頬を刺す風に乗せて。

夜の帳の少し前に。

翡翠色の夜

神の社

荘厳。
神様の降りてくる夜。

幼き日の畏怖はそのままに。

非日常の灯り

薄暗いテーブル

薄暗い暖色の下で。
仄かなピート香のする赤銅色の液体を。

日常から脱する瞬間。

煉瓦

煉瓦

灯火の並ぶ道。
低く深く響く海鳴り。

深夜の散歩。

かえりみち

いつもの道路

寒い日の相棒は缶コーヒーと懐かしい歌。
シャルル・ド・ゴールで観た雪を思い出しつつ。

乾杯の音の余韻はまだ其処に。

idola

サングラスたち

色のついたメガネ。
バカとハサミは使いよう。

color-ed

信号機

オレの青が皆の青とは限らない。
青の意図するものが同じとも限らない。

そびえたつもの

そびえたつもの

凍てついた空気に栄える塔。
高いところを好むのは煙と何とやら。

まっくらもり

森の中

まっくらもり。
幼い日に耳にしたリドル。

銀の眼

歳を経て思うのは、必要なのは1歩踏み込む勇気よりも1歩退く勇気だということです。
何かを成すのに蛮勇たることも必要ですが、大人であれば退き際をわきまえたいものです。
そこにメリットを見出せないのであれば、そこに留まり続けることでデメリットを被るのであれば、思い切って退くのも大切なことです。
それは切り込むことのそれよりも難しく、なおかつ評価されにくいことではありますけども、その技能というか感覚をもって初めて何かを身につけたと言えるのではないかと思うのです。

前へ前へというだけでは限界もきますし、適切なそれ以上のリスクを背負い込み、自身の許容量を超過したら破綻の可能性もはらみます。
要はすべてを自身だけで受け止められることでないのなら、攻めるだけでは自分の器という限界が来ると思うのです。
そこで満ち足りないのであれば、護るべきものがあるのであれば、リスクを抱えてなお上昇するために、それ以外のものを身につける必要があるのではないでしょうか。

マイナスのスキル…、というよりはギミックになるでしょうか。
幼い頃にジャラジャラとした過度な「足し算」の装飾を覚え、そこから不要なものを取り除くことを覚えた「引き算」のファッションを覚えたのと同じく。

「マイナスも2つ掛け合わせればプラスになる」
そんな言葉を思い出します。