彼がいなくなってもう2年以上が過ぎますけど、何かの拍子に思い出すことが多々あります。
色々と考える度にどこかでその人が浮かんできます。
ふと言葉の意味を顧みる時、グラスに注がれた酒を見る時、その人の背中を思い出します。
「ありがとうございました」なんて言葉はないんだよと教えてくれたのは彼でした。
焼酎の飲み方、機械のいじり方、くだらない世間話…。
週末毎どころか週に何度も飲みに行って、懐の深さとぞんざいな口調に隠れた優しさを知りました。
なぜ彼に惹かれたのかは分かっています。
方向性は違っても、どこか似た匂いに惹かれたからだというのを知っています。
今はまだ難しいけど、いつの日にかまた笑って飲めたらいいなと思います。
彼と出会ったあの街で、彼の愛したあの酒を。
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