フォトゼロ

鋼鉄色の音。
赤銅色の泡。
美しくある音と味。

雷鳴。
陽射し。
夏の日の匂い。

狐火の灯る道。
非日常への入口。
非日常からの出口。

汽笛の音。
夜の匂い。
幼い頃の記憶。

非日常の灯。
月明かりは銀色。
月に映えるのは艶。

季節は巡る。
温度は変わる。
ボクはまだ此処に居る。

見た目が10割。
でも、ギャップも面白い。
振れ幅は大きい方が面白さも大きい。

夜の帳。
麦酒の泡。
初夏の匂い。

見知らぬ仲間。
肌馴染みのある空気。
ボクは変わらず此処に居る。

香り立つ泡の音。
寄せ集めで型作る芸術。
青二才が塗り替える常識。

春の国替えはずるい。
桜の季節に思い出すから。
でも「carpe diem」と心に刻む。

昼下がりの嬌声。
舌に響く前菜。
弾ける麦酒の泡の音。

いつもの席。
いつもの曲。
いつもの非日常。

貴方のお陰で
随分と久しく
泣くことを思い出した

さくらさくら
花吹雪
舞い落ちる彩