匂い

この場合は雰囲気とも言い換えられますか。
例えば、セックスしたいと思う女のコは、メスの匂いがするコです。
例えば、酒を酌み交わして仲間になりたいと思うのは、男女問わずオスの匂いがするヤツです。
以前、集団での飲みに顔を出したことがあります。
実際のところは、野郎の中にはきっとオレよりも年上の人間もいたことと思いますが、とにかく若いというか幼いといった印象しか残っていません。
この言葉で不快に思われる方もいらっしゃると思いますが、良くも悪くも幼さを感じたのです。
オレらが彼らの年齢の頃には既に失っていたものを残していて、既に得ていたものを発見すらしていない、そんな感覚を受けました。
確かにオレらの人生濃度は濃いと言われますが、それにしたって違いが目立ちすぎました。
カッコや話にも気を配って歳相応以上に見せようとしてはいましたけど、オレに言わせりゃ「頑張ってるなぁ」ってトコでしたな。
オス・メスの匂いはせず、悪い言い方をすれば乳臭かったのです。
中にはステキな彼や彼女もいたんですけど、圧倒的に少なかったのですわ。
羨ましくもあり、物足りなくもあり…。
やっぱり、時に押し倒し合い・殴り合いにでもなりそうなヤツらと酒を飲みたい。
そういう意味では、爽やか長身イケメンの年下の彼が、腹を割り始めるとステキな語りをしてくれるのを見られたのは今年のかなりの収穫だったと思います。

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white

サクラ

国替えの日。
そこから十数年。
ボクはまだ此処に居る。

blue

蒼い屋根

春の夜。
落下する蒼。
満ちてくる静寂。

梅の香り

春の匂い。
冷たい風。
夕闇の温度。

葡萄酒の日

白葡萄酒

グラスの音。
いつもの音楽。
自分を取り戻す時間。

夕焼けの川

夕焼けの川

冷えた風。
夕闇の少し前。
夜はすぐ其処に。

#8

八重桜

間違えないように
焦らないように
あっという間に過去になる

toast

火酒

乾杯の温度。
10年分の遠回り。
グラスの中で鳴る氷。

a standard

チーズケーキと紅茶

定番。
年を経て研ぎ澄まされる。
懐古であり最新であるもの。

noise

雑音

浮き沈み。
雑念。
不調和の先の融和。

torch

蝋燭

「当たり前を当たり前に
 努力ってそういうもの」
そう言って、彼は笑った。 Details »

only lonely

鏡の中

鏡に弾かれる
刹那
独りだと知る

crossroad

交差点

Where is here.
Have I lost my way?
Time is over. Details »

day tripper

シーリングファン

たまに旅に出たくなる。
出来れば干渉されない場所に。
のんびりと、のんびりと。 Details »

bury

星

稀に記憶力の良さに驚かれる。
不足するがゆえの副産物かも知れない。
でも、そうではないと思ってる。 Details »

wall

バックヤード

5本目のボトルが壁に加わった。
グラスを重ねても酔いはまだこない。
真冬らしい寒さのせいだろうか。 Details »