日本語

ハッキリ言って、回りくどくて何を言いたいのかがなかなか見えてこないコトバです。
でもオレは日本語を誇りに思います。
どんな些細なものであっても、それを日本語ほど深く表現が出来る言葉は他にないと思っていますから。
異国の地に立てばその国のコトバ、少なくとも挨拶と数字を使うのは礼儀です。
だからどんな海外旅行ビギナーにも、「やあ!」と「さようなら」と「ありがとう」くらいは覚えておくように伝えています。
自国のコトバで挨拶をされて、その発音がどんなにおかしかったとしても、悪い気がする人はそれほど多くはないはずですから。
オレは日本では最初の挨拶には、たとえ相手が明らかに異国語の使い手だと見受けられても第一声はほとんどの場合、「こんにちわ」です。
それで「コンニチワ」と返ってくれば嬉しいし、返ってこなかったとしてもそういう挨拶があるんだなって考えてくれるだけでもオレは嬉しいですから。
コトバは文化であり生活であるとオレは思っています。
美しい響きと表現、回りくどさと責任の不明確さ、そんな美醜を併せ持つこのコトバを持つ国に生まれ、それを話すコトを誇りたいのです。

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white

サクラ

国替えの日。
そこから十数年。
ボクはまだ此処に居る。

blue

蒼い屋根

春の夜。
落下する蒼。
満ちてくる静寂。

梅の香り

春の匂い。
冷たい風。
夕闇の温度。

葡萄酒の日

白葡萄酒

グラスの音。
いつもの音楽。
自分を取り戻す時間。

夕焼けの川

夕焼けの川

冷えた風。
夕闇の少し前。
夜はすぐ其処に。

#8

八重桜

間違えないように
焦らないように
あっという間に過去になる

toast

火酒

乾杯の温度。
10年分の遠回り。
グラスの中で鳴る氷。

a standard

チーズケーキと紅茶

定番。
年を経て研ぎ澄まされる。
懐古であり最新であるもの。

noise

雑音

浮き沈み。
雑念。
不調和の先の融和。

torch

蝋燭

「当たり前を当たり前に
 努力ってそういうもの」
そう言って、彼は笑った。 Details »

only lonely

鏡の中

鏡に弾かれる
刹那
独りだと知る

crossroad

交差点

Where is here.
Have I lost my way?
Time is over. Details »

day tripper

シーリングファン

たまに旅に出たくなる。
出来れば干渉されない場所に。
のんびりと、のんびりと。 Details »

bury

星

稀に記憶力の良さに驚かれる。
不足するがゆえの副産物かも知れない。
でも、そうではないと思ってる。 Details »

wall

バックヤード

5本目のボトルが壁に加わった。
グラスを重ねても酔いはまだこない。
真冬らしい寒さのせいだろうか。 Details »