しるべ

弟や妹が欲しかったのかもしれません。
自分よりも経験が下のヤツらを自分と同じところまで引き上げたり、さらにその上に押し上げたりするってのが結構好きなことに、今更ながら気がつきました。
物事を丁寧に教えたりというのはキャラクターではないので、それとなく色々と小細工するので、当人にはまっすぐには伝わらないかもしれませんけどね。
でも、教える側の喜びは、この場合はオレの自己満足に過ぎないので、それでもいいのだと思います。
導になるのは楽しいです。
オレを見て、その行動が正しいか否かを誰かが判断してくれて、自分の方向性を変えたりあるいは追い風と感じてくれたりっていうのがたまらなく嬉しいのです。
オレは不器用でなかなか世渡り上手には出来ずに、自分にも周囲にも傷をつけてしまってきたけれど、上手くすれば傷を負うことなくその傷の持つ意味を知ることもできるはずですから。
傷や痛みを伴わなければ本質は見えてこないかもしれませんけど、その本質を知ることで見えなくなるもの、オレたちには見づらくなってしまったものを、彼らには見続けていて欲しいと思うのです。
傷つき薄汚れた道標を見て、その道を回避するのも良し、そこに何らかの価値を見出して敢えて進むも良し。
かつてオレにとって「導」であってくれた人がいたように、オレ自身も誰かの「導」であり続けたいと願ってやまないのです。

***

今日から平塚の七夕。
今年も肉屋のもつ煮を食いに行ってしまうんでしょうかねぇ。
とりあえず今年も晴れ渡って欲しいものです。

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white

サクラ

国替えの日。
そこから十数年。
ボクはまだ此処に居る。

blue

蒼い屋根

春の夜。
落下する蒼。
満ちてくる静寂。

梅の香り

春の匂い。
冷たい風。
夕闇の温度。

葡萄酒の日

白葡萄酒

グラスの音。
いつもの音楽。
自分を取り戻す時間。

夕焼けの川

夕焼けの川

冷えた風。
夕闇の少し前。
夜はすぐ其処に。

#8

八重桜

間違えないように
焦らないように
あっという間に過去になる

toast

火酒

乾杯の温度。
10年分の遠回り。
グラスの中で鳴る氷。

a standard

チーズケーキと紅茶

定番。
年を経て研ぎ澄まされる。
懐古であり最新であるもの。

noise

雑音

浮き沈み。
雑念。
不調和の先の融和。

torch

蝋燭

「当たり前を当たり前に
 努力ってそういうもの」
そう言って、彼は笑った。 Details »

only lonely

鏡の中

鏡に弾かれる
刹那
独りだと知る

crossroad

交差点

Where is here.
Have I lost my way?
Time is over. Details »

day tripper

シーリングファン

たまに旅に出たくなる。
出来れば干渉されない場所に。
のんびりと、のんびりと。 Details »

bury

星

稀に記憶力の良さに驚かれる。
不足するがゆえの副産物かも知れない。
でも、そうではないと思ってる。 Details »

wall

バックヤード

5本目のボトルが壁に加わった。
グラスを重ねても酔いはまだこない。
真冬らしい寒さのせいだろうか。 Details »