壊さないということ

仲の良い女のコと同じベッドで眠っても添い寝だけだと彼は言う。
「今までの関係を壊すのが怖いから手を出せない、結局は臆病なんですよね…」
他に誰かいれば「もったいないお化けが出るぞー」とでも軽口を叩くんだけど、2人きりじゃ勝手が違う。
「そういうのもお前が強い証拠なんじゃないのかなぁ」
普段の酔って盛り上げるだけ盛り上げて、後はでれでれと潰れるオレらしくはない返答なのかもしれない。
関係を壊すのが怖いのは臆病かと問われれば、オレはそうではないと答える。
壊さないことは、壊すことよりもよっぽどチカラのいることだと思うから。
森林伐採は一瞬にして行えるけど、森を作るのは一朝一夕のことではないというのは、人間関係でも同じだと思う。
破壊することの強さより、保持することを選んだ彼の強さを称えたい。

***

シャトル空中分解。
何ていうのか、努力に努力を重ねて才能もある人々が本当に「命懸け」でやるからこそ、宇宙開発事業が進んでいるんだなと再認識させられました。
心からご冥福をお祈りしたいです。
また、宇宙ステーション内に残る3人の乗組員の交代時期が延びることで、精神的な疲労の蓄積といった諸々の問題も心配です。
それにしても、シャトルの破片をネットオークションにかけるとは、商魂たくましいというか性根が腐ってるというか…。
もう少し遺族への配慮とか、そういった人間的な感情を持ってもらいたいものです。

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white

サクラ

国替えの日。
そこから十数年。
ボクはまだ此処に居る。

blue

蒼い屋根

春の夜。
落下する蒼。
満ちてくる静寂。

梅の香り

春の匂い。
冷たい風。
夕闇の温度。

葡萄酒の日

白葡萄酒

グラスの音。
いつもの音楽。
自分を取り戻す時間。

夕焼けの川

夕焼けの川

冷えた風。
夕闇の少し前。
夜はすぐ其処に。

#8

八重桜

間違えないように
焦らないように
あっという間に過去になる

toast

火酒

乾杯の温度。
10年分の遠回り。
グラスの中で鳴る氷。

a standard

チーズケーキと紅茶

定番。
年を経て研ぎ澄まされる。
懐古であり最新であるもの。

noise

雑音

浮き沈み。
雑念。
不調和の先の融和。

torch

蝋燭

「当たり前を当たり前に
 努力ってそういうもの」
そう言って、彼は笑った。 Details »

only lonely

鏡の中

鏡に弾かれる
刹那
独りだと知る

crossroad

交差点

Where is here.
Have I lost my way?
Time is over. Details »

day tripper

シーリングファン

たまに旅に出たくなる。
出来れば干渉されない場所に。
のんびりと、のんびりと。 Details »

bury

星

稀に記憶力の良さに驚かれる。
不足するがゆえの副産物かも知れない。
でも、そうではないと思ってる。 Details »

wall

バックヤード

5本目のボトルが壁に加わった。
グラスを重ねても酔いはまだこない。
真冬らしい寒さのせいだろうか。 Details »