マーシャル・ブルース・マザーズ3世

手に入れるとか、自分のものにするとか、そんな言葉が陳腐に感じるような「好き」という感情があります。
誰かの幸せを祈って自分は身を退くなんてのはええかっこしいの戯言に過ぎなくて、相手だけでなく自分も幸せになることを望んでこそ初めてそれは幸せを祈ることになるんじゃないかなって思う瞬間があります。
そんな気持ちを知らずに生きているのはすごく寂しいことですが、そんな気持ちを知らなければ寂しさを感じることもないのかもしれません。
まぁ、恋愛感情に限らず、友情や愛情といったことも含めて視野を広げれば、自己の犠牲によって成り立つものが最良ではないことに気がついてしまうものだとは思うんですけども…ね。

好きな珈琲を飲んで古い歌を聴きながら、いつかの初夏の香りを思い出してみたり。

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white

サクラ

国替えの日。
そこから十数年。
ボクはまだ此処に居る。

blue

蒼い屋根

春の夜。
落下する蒼。
満ちてくる静寂。

梅の香り

春の匂い。
冷たい風。
夕闇の温度。

葡萄酒の日

白葡萄酒

グラスの音。
いつもの音楽。
自分を取り戻す時間。

夕焼けの川

夕焼けの川

冷えた風。
夕闇の少し前。
夜はすぐ其処に。

#8

八重桜

間違えないように
焦らないように
あっという間に過去になる

toast

火酒

乾杯の温度。
10年分の遠回り。
グラスの中で鳴る氷。

a standard

チーズケーキと紅茶

定番。
年を経て研ぎ澄まされる。
懐古であり最新であるもの。

noise

雑音

浮き沈み。
雑念。
不調和の先の融和。

torch

蝋燭

「当たり前を当たり前に
 努力ってそういうもの」
そう言って、彼は笑った。 Details »

only lonely

鏡の中

鏡に弾かれる
刹那
独りだと知る

crossroad

交差点

Where is here.
Have I lost my way?
Time is over. Details »

day tripper

シーリングファン

たまに旅に出たくなる。
出来れば干渉されない場所に。
のんびりと、のんびりと。 Details »

bury

星

稀に記憶力の良さに驚かれる。
不足するがゆえの副産物かも知れない。
でも、そうではないと思ってる。 Details »

wall

バックヤード

5本目のボトルが壁に加わった。
グラスを重ねても酔いはまだこない。
真冬らしい寒さのせいだろうか。 Details »