銀の眼

歳を経て思うのは、必要なのは1歩踏み込む勇気よりも1歩退く勇気だということです。
何かを成すのに蛮勇たることも必要ですが、大人であれば退き際をわきまえたいものです。
そこにメリットを見出せないのであれば、そこに留まり続けることでデメリットを被るのであれば、思い切って退くのも大切なことです。
それは切り込むことのそれよりも難しく、なおかつ評価されにくいことではありますけども、その技能というか感覚をもって初めて何かを身につけたと言えるのではないかと思うのです。

前へ前へというだけでは限界もきますし、適切なそれ以上のリスクを背負い込み、自身の許容量を超過したら破綻の可能性もはらみます。
要はすべてを自身だけで受け止められることでないのなら、攻めるだけでは自分の器という限界が来ると思うのです。
そこで満ち足りないのであれば、護るべきものがあるのであれば、リスクを抱えてなお上昇するために、それ以外のものを身につける必要があるのではないでしょうか。

マイナスのスキル…、というよりはギミックになるでしょうか。
幼い頃にジャラジャラとした過度な「足し算」の装飾を覚え、そこから不要なものを取り除くことを覚えた「引き算」のファッションを覚えたのと同じく。

「マイナスも2つ掛け合わせればプラスになる」
そんな言葉を思い出します。

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white

サクラ

国替えの日。
そこから十数年。
ボクはまだ此処に居る。

blue

蒼い屋根

春の夜。
落下する蒼。
満ちてくる静寂。

梅の香り

春の匂い。
冷たい風。
夕闇の温度。

葡萄酒の日

白葡萄酒

グラスの音。
いつもの音楽。
自分を取り戻す時間。

夕焼けの川

夕焼けの川

冷えた風。
夕闇の少し前。
夜はすぐ其処に。

#8

八重桜

間違えないように
焦らないように
あっという間に過去になる

toast

火酒

乾杯の温度。
10年分の遠回り。
グラスの中で鳴る氷。

a standard

チーズケーキと紅茶

定番。
年を経て研ぎ澄まされる。
懐古であり最新であるもの。

noise

雑音

浮き沈み。
雑念。
不調和の先の融和。

torch

蝋燭

「当たり前を当たり前に
 努力ってそういうもの」
そう言って、彼は笑った。 Details »

only lonely

鏡の中

鏡に弾かれる
刹那
独りだと知る

crossroad

交差点

Where is here.
Have I lost my way?
Time is over. Details »

day tripper

シーリングファン

たまに旅に出たくなる。
出来れば干渉されない場所に。
のんびりと、のんびりと。 Details »

bury

星

稀に記憶力の良さに驚かれる。
不足するがゆえの副産物かも知れない。
でも、そうではないと思ってる。 Details »

wall

バックヤード

5本目のボトルが壁に加わった。
グラスを重ねても酔いはまだこない。
真冬らしい寒さのせいだろうか。 Details »