被害と加害

お互いに感じるものがあります。
被害者への謝罪の念、加害者への憎悪の念、やり遂げた充足感、やってしまった後悔、やられた憤怒、やり返そうとする復讐心…。
それらを知らない者よりは知っている者の方が、その言葉や行動により重みを増すものです。
そして、知っている者は知らない者よりも、より強く呪縛に捕らわれやすくなるものです。
視点を増やしたり、視界を広げるには、被害も加害も役に立つといえるのかもしれません。
ただ、それは非常に強い痛みと大きな傷を伴うものだということを忘れてはいけないと思います。
言うなれば開かない目を開くために、まぶたを引きちぎるようなものだということを忘れてはいけないと思います。
様々な面で被害者と加害者を経験して視界は広がりましたけど、それに伴って負うことになった傷は得たものよりも少しばかり大きかったように思うのです。
見なくて済むこと、感じなくて済むもの、そういったものは確実に存在すると思うのです。

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食事セット

お箸を上手く使えること。
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ミドリイロ

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still got the light.
now you wake up.

dice

ロイヤルミルクティー

God doesn’t throw the dice.
The choice is in my hand.
Please erase my wreck.

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ランプ

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I know where you’re going.
Let me see your pride now.

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河

白と黒の二元論。
でも正解はいつも灰色の中。
ボクらはグラデーションで生きている。

pains

窓の外

記憶は薄れるもの。
刻み付けるために必要なのは傷や痛み。
墨だらけの先達はそう言って笑っていた。

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時計

努々忘れないように。
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演者も衣装を変え、演技を変えるもの。

新年イヴ

樹

成すべきために為すことを。
瞬間最大風速屋の本領発揮で。
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林檎

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月ヲ見ル

月見

白い息。
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見上げる月。

星降夜

流星

冬の匂い。
年の瀬の温度。
家路を急ぐファザークリスマスたち。

julbock

藁

讃美歌。
砂糖菓子。
白葡萄酒。