声を出すことを売り物に生きている人を知っています。
声を出さないことを売り物に生きている人を知っています。
歌う仕事も声で酔わせる仕事も体験したことはありませんけど、声を出さない仕事には関わったことがあります。
それがいかに不自由で、表現の幅を狭められることかよく知っています。
言葉に出せば一瞬で伝わるもの、言葉でしか伝わらないはずのもの、…そういったものを表情で示さなければならないってことは、想像以上に難しいです。
彼女・彼らは、仕事が跳ねたら一様によくしゃべります。
抑圧のせいなのかどうかは分かりませんけど、他人の何倍も楽しげに語ります。
顔や体つきに似合わない声や話し方の持ち主も多いですけど、オレはそのギャップを楽しみます。
オレは随分前に彼らとは歩む道を分かちましたけど、完璧を求める視聴者サイドに立つ気はないので、友達として仲間としてその個性を愛しています。
同一ブランドで身を固める種類の人に、その個性を理解することは難しいかもしれません。
オレは一ヶ所でも歪みがあってこそ、他の部分により大きな魅力が感じられると思うのです。
オレは傷や歪みを誇ります。

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wheel of fortune

輪と樹

No.10。
金冠の獅子。
転機を示す輪。

silhouette

影絵

気怠い暖房。
暖かいお茶。
色のない夢を見る。

pine

皿の上の松

反芻する言葉。
キャロルの季節に。
大したことじゃないけど。

ノエルの靴

ノエルの靴

嬌声は遠く。
雑踏は遠く。
降誕祭の温度。

冬の華

華

暗い空にしがみつく星座。
片手には缶珈琲。
星の名前を思い出す。

I’ll sing the blues

蒼い灯

I’m free to be whatever I
Whatever I choose
And I’ll sing the blues if I want

Chant de Noel

紅色

ノエルの足音。
肌を刺す風の温度。
キャロルの聴こえ始める頃。

Tokyo Tower

Tokyo Tower

いつもと同じなら。
やり方は人それぞれ。
自分なりのそれを選べばいいだけ。

colors

夕暮れの灯

冬の匂いのする夕焼け。
色の変わる灯りを見上げる。
明日はきっと晴れる。

china blue

中華街の門

消えていく温度。
今はなき人たちの残り香。
今宵は良い歌を聴きたい。

wonder wall

壁画

壁に描かれる絵。
幼い頃のそれはスプレーで。
オトナになったそれは光の色で。

fountain

噴水

夕暮れ。
童謡の流れる時間。
お家に帰ろう。

キラキラヒカル

石の光る部屋

輝きの色と。
輝きの温度と。
キラキラヒカル。

恐竜の日

恐竜の日

何も変わらず。
胸の熱さはそのままに。
幼い日に見上げたのと同じ。

re:born

窓辺の華

嬌声と乾杯と。
遠回りの途中。
紡ぐのは記憶。