野良猫

地中海に浮かぶ島で野良猫たちと語り合う。
彼らの多くは冬を越すことなく死んでいく。
観光客たちは無責任に、地元民や政府が越冬の支援をすべきだと言う。
オレはそんなことしなくてもいいと思う。
自然の摂理として長い間行われてきたことに、ぽっと出の人間が口をはさむ必要などどこにもない。
1年足らずの限られた時間の中で彼らは生き、運と力のあるものだけが翌年の春に新たな生を残す。
それが当然の光景なのだから、安っぽい言葉や行動でそれを捻じ曲げることが正しいとは思えない。
オレは日々彼らに遊んでもらい、彼らに色々な話をする。
聞いてくれているかどうかは分からないけど、そうすることでオレは優しい気持ちになれる気がする。
別れの日、また会おうと別れる。
お互いに運が良ければ再会できると信じてるから、サヨナラとは言わない。
きっとあの島では、あの日の猫たちがまだオレを待っていると信じている。

***

平山あや。
なんか最近このコが好きです。
天然ちっくな動きや発言もツボだったりします。
そこ、天然好きとか言うな。
自分でもよく分かってるよ。
しっかりしてるけど天然なコが好きなのは、と開き直ってみたりして。

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wheel of fortune

輪と樹

No.10。
金冠の獅子。
転機を示す輪。

silhouette

影絵

気怠い暖房。
暖かいお茶。
色のない夢を見る。

pine

皿の上の松

反芻する言葉。
キャロルの季節に。
大したことじゃないけど。

ノエルの靴

ノエルの靴

嬌声は遠く。
雑踏は遠く。
降誕祭の温度。

冬の華

華

暗い空にしがみつく星座。
片手には缶珈琲。
星の名前を思い出す。

I’ll sing the blues

蒼い灯

I’m free to be whatever I
Whatever I choose
And I’ll sing the blues if I want

Chant de Noel

紅色

ノエルの足音。
肌を刺す風の温度。
キャロルの聴こえ始める頃。

Tokyo Tower

Tokyo Tower

いつもと同じなら。
やり方は人それぞれ。
自分なりのそれを選べばいいだけ。

colors

夕暮れの灯

冬の匂いのする夕焼け。
色の変わる灯りを見上げる。
明日はきっと晴れる。

china blue

中華街の門

消えていく温度。
今はなき人たちの残り香。
今宵は良い歌を聴きたい。

wonder wall

壁画

壁に描かれる絵。
幼い頃のそれはスプレーで。
オトナになったそれは光の色で。

fountain

噴水

夕暮れ。
童謡の流れる時間。
お家に帰ろう。

キラキラヒカル

石の光る部屋

輝きの色と。
輝きの温度と。
キラキラヒカル。

恐竜の日

恐竜の日

何も変わらず。
胸の熱さはそのままに。
幼い日に見上げたのと同じ。

re:born

窓辺の華

嬌声と乾杯と。
遠回りの途中。
紡ぐのは記憶。