売春を悪し様に言う時は、人身売買とか臓器売買に絡めてカラダを売るってのはそういう重いことだと言う。
臓器売買を軽く言う時は、売春に絡めて売ったところで何が変わるって訳じゃないなどと言う。
オレは他人に使うのは必ず前者で、自分に使うのは後者だと決めているようだ。
自虐癖があるのかもしれないし、他人だけはと望むポーズの好きな偽善者なのかもしれない。
同じものを並べて語るのに聞えてくるものが違うのは、要は言い回しとか解釈次第なんだと思う。
話し上手がホントに怖いと実感するのはそんな時だ。
話し上手であれば、都合の悪いところをぼかして都合のいい話だけを強調することができるから。
下手に向かい合えば、自分の弱点を露呈してさらに弱みにつけこまれかねない。
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ベルナール・ロワゾー氏の自殺。
料理好きなら目指してみたい、彼のような伝統の破壊と自己流の確立。
いずれ1度は味わってみたい料理の作り手だっただけに残念です。
原因はご自身にしか分からないことではありますが、「星をつける側はいい気なものだ」という同僚シェフの言葉には感じるものがあります。
いつの日かラ・コート・ドールに赴き、かの「水の料理」と称された彼の残した味を堪能させていただきたいと思います。
ご冥福をお祈りします。
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