匂い

この場合は雰囲気とも言い換えられますか。
例えば、セックスしたいと思う女のコは、メスの匂いがするコです。
例えば、酒を酌み交わして仲間になりたいと思うのは、男女問わずオスの匂いがするヤツです。
以前、集団での飲みに顔を出したことがあります。
実際のところは、野郎の中にはきっとオレよりも年上の人間もいたことと思いますが、とにかく若いというか幼いといった印象しか残っていません。
この言葉で不快に思われる方もいらっしゃると思いますが、良くも悪くも幼さを感じたのです。
オレらが彼らの年齢の頃には既に失っていたものを残していて、既に得ていたものを発見すらしていない、そんな感覚を受けました。
確かにオレらの人生濃度は濃いと言われますが、それにしたって違いが目立ちすぎました。
カッコや話にも気を配って歳相応以上に見せようとしてはいましたけど、オレに言わせりゃ「頑張ってるなぁ」ってトコでしたな。
オス・メスの匂いはせず、悪い言い方をすれば乳臭かったのです。
中にはステキな彼や彼女もいたんですけど、圧倒的に少なかったのですわ。
羨ましくもあり、物足りなくもあり…。
やっぱり、時に押し倒し合い・殴り合いにでもなりそうなヤツらと酒を飲みたい。
そういう意味では、爽やか長身イケメンの年下の彼が、腹を割り始めるとステキな語りをしてくれるのを見られたのは今年のかなりの収穫だったと思います。

コメントはまだありません »

コメントを残す

タンドールの隣りから

タンドールの隣りから

異国の麦酒。
昼下がりの香辛料。
15年分の遠回りを。

藁の上の箱

藁の上の箱

不思議の箱。
隠されている何か。
茸、星、それとも不思議な花?

spiral

螺旋

螺旋。
遠心力。
巻き込みの力。

イロトリドリ

イロトリドリ

溢れる色。
流れる時間。
紡ぐのは記憶。

Secret Window

秘密の窓

秘密の窓。
部屋に広がる宇宙。
見てはいけない部屋。

碧珠

碧色

法皇の緑。
糸の結界。
幼い日のヒーロー。

月の舟

月の舟。
降りてくる空。
風の抜ける夜。

milkyway

milkyway

幼い日を思い出す。
揺れて眠れない寝台車。
子守唄は線路の鳴る音。

夜中の交差点

夜中の交差点

深夜の散歩道。
傍らには尻尾の生えた友達。
「月はどっちに出ている?」

川面

川面

川沿いの道。
風の抜ける温度。
夏の終わり。

蝉時雨

鉄塔

鉄塔。
風鈴。
夏の終わり。

イツモノ

いつものカウンター

いつもの会話。
いつもの温度。
いつものカウンター。

冷珈琲

冷珈琲

夏の清涼剤。
ミルクもシュガーも要らない。
足すのは氷の鳴る音だけ。

孤高

孤高

夜の主。
孤高の視線。
気高くしなやかに。

境界

境界

夜の音。
隔てる塀。
幼い頃は塀の向こう。