あの街でやり残したこと。
必ず会おうと契った指輪は大切にしまってある。
降り立った夜の舞い散る雪も、最後に交わした葡萄酒の香りも、記憶の深いところでゆっくりと揺れ動いている。
ふと写真を撮りたくなることがある。
生きている、色々な表情で魅了するあの街の風景を。
いかにも悪そうなガキどもが、顔を崩して笑顔をつくるあの瞬間を。
のんびりと異国の空気に浸かりたい。
美味いメシを口いっぱいに頬張り、名も知らぬ友たちと酒を酌み交わす、そんな光景が近頃遠ざかっていたのを思い出した。
アイツらの心に、オレはまだ生きているかなぁ?
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