fountain

夕暮れ。
童謡の流れる時間。
お家に帰ろう。

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不思議な十二宮

よくカウンターで一緒になるステキな紳士がいます。
「ボクはね、少し頭が悪いんだ」
彼と初めて酌み交わしたときにそう告げられました。
確かに言葉の返りが遅かったり噛み合わなかったりというのは、無意識の内に感じ取れましたけど、それを理由に会話が嫌になるほどのレベルではありませんでした。
むしろ自分の知らない視点で様々なものを捉えているのを聞くのが楽しみにさえなりました。
でも、そう思っていても言葉を返すことが出来ませんでした。
すると彼はちょっと困ったような表情で、そっと肩を抱いてくれました。
グッと力を込め、それでいて優しく。
兄や父がそうするように。
不覚にも涙が出そうになりました。
オレは彼が大好きです。

ミニスカ

デートの際はミニスカート以外は認めません。
最近は脚フェチなのかもしれません。
顔でも乳でも尻でもなく、太ももから下に目が行きます。
以前は足首フェチだったせいかカプリパンツも好きだったんですけど、アレだと太ももはあまりハッキリとは見えませんよね。
やっぱりボクも男のコですからね、太ももに食いつきたいわけですよ。
気づけば、最近膝枕から遠ざかっている自分に気がついたわけですよ。
やっぱり見せつけてこそキレイな足に近づくというものではないですか。
そうだ、そうに違いない。
要は何が言いたいのかっていうと、北半球は暖かくなってきましたし、誰かミニスカ履いてボクとデートしませんかってコトです。

東京ゾンビ

デヴィット・ボウイ。
サラサラの髪に締まったカラダ。
久しぶりにその姿を拝見しました。
あの人も化け物ですね。
グラム・ロックの立役者としてのエロいイイオトコの魅力をそのままに、カッコイイオヤジになったという印象を受けました。
その昔、「ラビリンス」を観てキレイなお兄さんだと思ったのはナイショです。
ちなみに映画の感想は正直面白くありませんでした…。
あれは「アリゾナ・ドリーム」と同じく映像美と役者の姿だけを楽しむための映画だと思っています。
自分が半世紀生きてなお、ああいった姿を保てるかどうかは分かりませんが、彼のようにいつまでもカッコよく変化し続けるオトコでありたいものです。
ビバ・カメレオン。

青い夕凪

地元のバーで酔い覚ましのジンジャーエールを飲み、隣の泥酔客の相手もそこそこにスツールを立ちました。
この春から晴れて正バーテンダーになった女のコ(チワワ似)に声をかけ、チェックを頼もうとしたところで気づきました。
前回来た時には目についた右顔面を大きく覆っていた絆創膏が今日はなく、くっきりと刻まれた瘡蓋を露にしています。
軽く話をして、「痕になるかも」と言った彼女の言葉を聞き流して、彼女が受けるはずもないデートの誘いをしてみました。
結果ですが、見事に笑顔で断られました。
その店で初めて顔を合わせてから1年。
オレの言葉の真意を察してかどうかは知りませんが、彼女のイチバン可愛い笑顔に巡り会えた気がします。
傷など関係ないと口では言いながらも、彼女の顔に刻まれた傷が消えるように祈ります。
傷を理由に彼女が笑顔を失くすことがないようにと。

キレイにまとめましたが、数日後バッタリと会った時に「アキラさんもたまには私を可愛いとか褒めた方がいいと思います」とかふてぶてしく言われたので、少し安心しました。

夕闇

少し早めに職場を出ると、まだ少しだけ明るいことに気づきました。
随分と陽が伸びたんだなと心の中で独語します。
この昼と夜との間の明かりが好きです。
白と赤と青と黒と灰とが混じり合い、絶妙な色を見せるあの時間が。
どこか寂しく、どこか温かい、あの優しい夕日が。
疲れ果てて眠ってしまうくらいに遊んだ、あの幼い日を思い出させてくれます。
優しい光の下で魅力的に笑う貴女をファインダー越しに見た、あの夏の終わりを思い出させてくれます。
空を見て、海を見て、自然の中にある光景を美しいと思う心を大切にしたいと思います。
美しいものを美しいと思う、素直な気持ちを決して忘れないようにと願います。

ノーマン・クックは相変わらずカッコイイ。
久々に観たPVで実感。
あ、ファットボーイ・スリムのコトです。

夜桜

海沿いの住宅地には余計な明かりなどほとんどありません。
ライトアップなどされることのない桜並木が静かにその腕を広げています。
花が1つ散り、大きな満月がその舞い落ちる花びらを優しく照らします。
ふと花びらの降りてきた先を見上げると、そこには桜色の天井が広がっているのが見えます。
深夜を過ぎたこの時間は、泥酔者やバーベキューをするような馬鹿者もいません。
そんな静かな時間の中、ただ花を眺めて、この土地で過ごしていることを心から感謝します。
月に兎はいないし、桜の下に死体は埋まってはいませんけど、そういうものを信じさせるような雰囲気がこの気だるい春の空気にはあるように思えます。
夜桜は月明かりの下にこそ映えるものなのだと、あらためて感じることが出来ました。
人の心はうつろいやすいものですが、月や花を愛でる気持ちを忘れたくはないものです。

ういうい

春は初々しさが溢れてます。
緊張の面持ちとか着慣れないスーツとか、なんかああいうのって好きです。
これから自分なりのスタイルに崩していくんだろうなって考えると、ステキだなと思うのです。
新鮮な魅力というよりは磨けば光る原石としての魅力を感じるのですよ。
自分が少しでも関わる相手であれば、光り輝かせる手伝いが少しでもできればなんて大それたことも考えてみたりします。
少なくとも兄貴面して何かするのは嫌いじゃありません。
バカ息子面で何かするのと同じくらいか、むしろそれ以上に。
ちなみに、「オレにもあんな時期がありましたよね」と今の職場の最初の上司と先輩たちに聞いたんですけども。
「お前は普通に怖かった」とのありがたいご返答をいただきました。
...あり得ない。

先入観

バルセロナのグエル公園に好きなカフェがあります。
フレッシュジュースの美味しさもさることながら、いかにもなお土産物の数々がステキなのです。
でもそれにもましてステキなのが、お土産物担当のオジさんです。
実はこのオジさん、誰が仕込んだのかは知りませんが日本語をしゃべるのですよ。
さすがに会話が成立するまでではないのですけど、相手が日本人と見ると、オジさんは「センニヒャーク」とか値段を言うのです。
でも、まさか根っからのカタルーニャ顔をしたオジさんが、日本語を話すわけがないと思い込んでいる日本人観光客はポカーンと「何て言ったの?」という顔になるわけで。
オジさんがもう1度繰り返してようやく「あー」となる、そんな光景が日に何度か見られるのがなんだか嬉しかったのです。
「日に何度か」という時点で「お前は何時間そこに居座ってるんだ?」とツッコミたくなるのはグッと堪えてやってください。
ユーロになってからは知らないのですけど、まだやっていてくれると嬉しいなぁと思うのです。
ちなみにお勧めのお土産は、グエル公園の大トカゲのミニチュアです。

***

野毛の桜は満開だよ。
また安い焼酎でも酌み交わそうよ。
締めは相変わらずの手羽餃子でさ。

P.Sの後で

野毛山動物園に行ってきました。
改装してからは「初」です。
しっかりと案内板が出て、ちゃんと動物園になっていたのに驚きです。
それほど広くはありませんけど、散歩がてらに歩いてみるのにはちょうどいい広さかなと。
幼い日を思い返しながら歩いてみるのは一気に年老いたみたいで、なかなかに楽しかったです。
ライオンや虎も昔より少し老けてましたけど、相変わらずでっかい猫にしか見えないくらい気持ちよく眠っている姿に思わずニコリ。
爬虫類館は普段以上に動きがなかったのは寒さのせいか、年のせいかどっちだろうってトコですね。
そして、はま子さんのいなくなったステージはやっぱり寂しかったです。
でもなぜだかそこに大きな姿を感じて、思わずシャッターを切りました。
あの日の彼女が写っているかどうかは分かりませんが、あの優しそうな眼差しを思い出しました。

バージニア、鳥取、神奈川。
距離感のなさを感じました。
そんなおかまの日。

カオル

音楽通りをたらたらと歩いていました。
随分と様変わりしたなと思いつつ、新しい美容院を見ながら歩いているとガタイのいいお兄さんが犬と戯れているのが目に入ってきました。
え~と、誰だろうと記憶を手繰り寄せてみて、ようやく出てきたのは「修斗」の2文字。
その修斗からようやく導き出したのは「宇野薫」という名前。
雑誌などのインタビューでは「強く見えないのが自分の強み」なんて言ってしまえる彼ですが、ハッキリ言って「強そう」というか「喧嘩したくない」筋肉の持ち主でした。
プライベートの実物を見る限り、犬と遊んでいる顔は可愛い少年のそれでしたけど、体つきは格闘家以外の何物でもありませんでした。
「宇野薫商店」ってこんな所にあったんですね、今の今まで気づきませんでした。
ちなみに服の品揃えはTシャツを中心にカラフルに心地よく。
シャツの裾の切り替えしも工夫してあって、なかなかステキに思えました。
値段がもう少し可愛ければ即買いしても良さそうです。
音楽通りにキチンと溶け込んでいて、お店の雰囲気は好きです。

一晩経って気づいたんですが。
似たような歳で集まって話すよりも、歳のかなり離れた人たちと話してる方が多いようです。
ちゃんと女のコも口説いてた気もしますけども。

ソレならイイ

昨日は花を贈る日でした。
でも花は他からもらうだろうと勝手に判断してピアスにしました。
ピアスの先で揺れる石はピンク色。
どんな花よりも、花に見立てた装飾具っていう方がオレらしい。
んで、それを購入する際に、久々に貴金属屋のおねいさんと話してみたわけですが。
女の子との会話で場を盛り上げるのは体質なのでしょうか、明らかに周囲から浮いてました。
おねいさん笑いすぎですっていうか、むしろオレが笑わせすぎです。
どうやらこれは職業病ではなく、性格に刻み込まれたもののようです。
何はともあれ、終始和やかに会話が弾むというのは良いものです。
贈る目的を告げたらバックヤードまで行ってわざわざ探してきてくれたのは、こういうキャラの客相手だからこそかも知れないと、勝手に解釈して喜んでおこうと思います。
ちなみに耳に揺れるのを見た感想は、ピンク色のカスミソウが耳元に咲いたような、控えめでいながら静かに自己主張をしている様が絶妙でした。
こうやってセンス良く何かを選べた時、オレのセンスを磨いてくれた人たちに深く感謝したい気持ちになります。

***

春服を買おうか買うまいか…。
う~ん、初夏服のが狙い目かもしれません。
ZARAで見た立て衿スタイルもできるベージュのジャケットと、プリントカットソーはいい感じでした。
綿のライダースは個人的には袖丈が微妙でしたが、オレよりも長身な異人さんは試着したままお会計するほどお気に入りのようでしたけど。
手長星人であることを再認識して少し凹みました…。
来週発売の無印のヘンプ・カバーオールも良さげな印象。
なんだか、酒情報よりも服情報が増えてるのは気のせいでしょうか。
安酒から安服へ、安いのだけは変わりませんけど。

愚か者たちの正月

指輪を贈ったことは幾度かあります。
指輪にはそれぞれ強い想いを込めて贈るようにしています。
願いや想いは様々ですが、その想いが伝わったり願いがかなったりした時は、次に託して欲しいと思います。
夢や願いは形を変えて継がれていくものだと思っていますし、夢をかなえる力や相手を思う気持ちは指輪に蓄積されるものだと信じていますから。
指輪を媒介にして想いを紡ぐなんて宗教じみたことは考えませんが、身に着ける装飾具にはそれなりの意味を持たせておきたいと思うのです。
指輪は、指にする輪ではなく、指を中心に想いや願いをつなぐ輪であると信じているのです。
そんなことを考えながら、自身のブレスとリングの感触を指先でそっと確かめます。

シャンディーガフ。
カヴァよりも、シャンパンよりも、オレらしく。

勝負服

やっぱり究極は勝負パンツだと思います。
見えないところに気を遣うという点では並ぶもののない服ですし。
まぁ、センスのない相手であれば、褒めるどころか見もしないで、脱がしてしまうんでしょうけどね。
それはさておき。
初めてのデートに気合いを入れて着てくるような服って、なんか好きなんですよね。
いかにも頑張ってますって感覚がたまらなく微笑ましいのですよ。
オレは普段着はラフにチョイスしてしまいがちでそういう感覚は希薄なので、相手がそういうカッコで来てくれると、ますます嬉しいというかなんというか。
とにかく、勝負どころでは好きな相手にはステキな服を着て欲しいものなのです。
久々に羽織ったジャケットの値段を思い出して、「勝負服は大事なんだよ」と自分に言い聞かせながらそんなことを考えてみました。
投資から4年経ってもヘタレのないのを考えると、投資効率も悪くはないしとさらに自分に言い聞かせておきます。
えと、結構な勢いでぞんざいに扱っているのは見なかったことにしておいてください。

昼夜

ふいっと立ち寄った無印で、今では「よく行く」と表現できる唯一に近いバーのバイトバーテンダーに会いました。
彼と昼に会うのは初なので、お互いに微妙にやりづらいというか恥ずかしいというか。
客同士であれば、昼に出会おうが何も感じないのですけどね。
不思議な感覚です。
就職活動ではアパレルを志望する彼らしく、ちょっと一般人の感覚からは抜けている服装でしたが、それを不自然ではなく着こなせるセンスはステキでした。
志望する業界の良いポジションに就けるように祈りたいものです。
ちなみに無印で試着したジャケットとカバーオールは、ウエストを絞ったすっきりとしたシルエットで好みでした。
なんだかすっかり、胸板の厚い兄さんや恰幅のいいオジさんの選べる服ではなくなっちゃいましたね。

白いカフェ

久々に新規開拓してまいりました。
遠くの方がイメージするコジャレた「湘南」のカフェといった店です。
ほんの5分ほどマスターとサシで話した感触は、コジャレのそれではなかったのですけどね。
でも、実情はそんくらいがちょうどいいと思うのです。
ちょっと気をつけて見てみるとあまり粗が目立つ店内でしたが、上手いことリニューアルされていて気づかない人は気づかないと思います。
珈琲はそれなりに美味しく、抹茶ブリュレも抹茶が香りの活きる味わいと、テーブルにバーナーを手にしたスタッフがやってきて、目の前で表面を炙ってくれるパフォーマンスとで二重丸。
やはり演出で、味は何割増しにも感じられる好例だったと思います。
お茶にコジャレた雰囲気を求めたいわけではないですが、美味しいものを食べたいと願う気持ちは周囲よりも少しばかり前に出ているのです。
ちなみにプラズマテレビに映るのはサーフィンのPV、選曲はデトロイトテクノ中心にというのもツボでした。

散髪。
いつも通り失恋したので髪を3センチばかり切って、思い切りボリュームを落としたわけですが。
伸びてる方が「エロい」「オトナっぽい」との評判です。
褒められてるのか貶されているのか、どっちだかもよく分かりません。
どっちのがいいんでしょうか。
とりあえずジェルで固めてるのは相変わらずです。